ウサギが振り向く呼びかけ方 [うさぎエピソード]
我が家のウサギには「ミント」という名前が付いている。由来については「ミントという名前の由来」(http://blog.so-net.ne.jp/orinaka/2007-05-10-3)を参照されたし。飼い始めた当初は、ケージに表札(名札?)まで付けていた。
ところが、飼い始めて3週間くらい経ったころ、我が家では誰も「ミント」とか「ミントちゃん」と呼んでいないことに気がついた。その代わりに、「うさ」とか「うさキチ」とか「うさチ」などと呼んでいるのである。(ちなみに、我が家では語尾に「キチ」や「チ」を付ける傾向がある)
そうなってくると、ウサギの方も自分が「うさ」だと思っている様子なのだ。「ミント」や「ミントちゃん」という呼びかけには無反応だが、「うさ」で始まる声かけには振り向く。カーテンの陰に隠れているときなどは、「うさ〜」と呼ぶと出てきたりもする。果たして、これで良いのだろうか…?
そういえば、以前に飼っていたインコも「インコちゃん」だったし、ドジョウなんか「どじょ子」だもんなあ。名前を付ける意味なんか、無いのかもしれない。
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赤ちゃん返り? [うさぎエピソード]
なんだかんだ言っても、家内はウサギを可愛がる。それはもう「ネコ可愛がり」と言ってもいいだろう(ウサギなのにネコとは、変な日本語だ)。
出かけるときにはウサギに「行ってきます」だし、帰って来たらウサギに「ただいま」だ。私と娘が風呂に入っているときも、何かとウサギに話しかけている。冷静に聞いていると、ちょっと「おかしな人」になっている。
もちろん、娘もウサギを可愛がっているのだが、ひとりっ子ゆえに複雑な心境もあるようだ。飼い始めて数日後から、妙にベタベタと甘えるようになってきた。赤ん坊に母親の愛情を半分持って行かれた長子と似たような感覚なのだろうか…。
もともと娘は人間関係に淡白すぎる傾向があるので、成長過程の1ステップとしては悪くないことなのかもしれない。きっと、こうした小さな出来事の積み重ねが、動物を飼うことの良い面なのだろう。
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死んじゃうの!? [うさぎエピソード]
4月9日(月)、飼い始めて2日目。娘の昼食後のデザートにリンゴをむいてやった。やや大きめだったので、半分を4分割して、残りは夜か翌日に食べることに。
むいた皮はウサギのためにとっておいて、半乾きになるまで放置しておくつもりだった。幅が1〜2センチで長さが7〜8センチの皮が8枚である。私が皿に並べた皮を目ざとく見つけた娘が尋ねる。
「あげてもいい?」
「全部あげると、お腹がピーになっちゃうから、少しだけならいいよ」
娘は律儀に皿の上で5:3に分けて並べ直すと、
「じゃあ、これだけね。あとは夜」
と言って、3のうちの1を手に取った。
私は「今日はシッコが少ないなあ」なんてつぶやきながらケージの掃除を済ませ、その後は仕事に戻ることに。それっきりリンゴのことなど忘れていた。
数時間後、娘が仕事部屋に報告に来た。
「ミントちゃん、おシッコしたよ」
私のつぶやきを気にとめていたとは天然ボケの娘にしてはアッパレなことだと思いながら、ケージのある居間に様子を見に行った。確かにすのこの下の新聞紙が濡れている。しかし、何か違和感があった。これまでは一貫してケージの左奥のコーナーで用を足していたのに(と言っても2日目だが)、今回は中央付近にしている。良く見ると粘液状だし、色も普通と違う。これはマズい。
ふとテーブルの上を見ると、リンゴの皮を干しておいた皿が無い。不審に思って、私は娘に聞いてみた。
「リンゴの皮、どうしたの?」
「…」
「全部、あげちゃったの!?」
娘は笑顔を半分残したまま、無言で困惑している。
「下痢ピーだね。止まるといいけど」
「死んじゃうの?」
「パパには、わからないよ。1回だけなら大丈夫だと思うけど…」
ウサギはトンネルハウスの中でジッとして動かない。目は半分閉じている。
「死んじゃうの?」
もう、娘は半泣きである。
「少し休めば治るかもしれないから、そっとしといてあげてね」
娘は既に寝室で突っ伏して泣いている。
自分の手から喜んで食べてくれるのだから、どんどん与えたくなる気持ちもわからないではない。だが、水分の与え過ぎは良くないということだし、人間を含めてどの動物でも、小さな子供に下痢が続くと命取りになりかねない。取り急ぎ、ネットでウサギの下痢について調べる。
夕方、目を赤く腫らした娘が、また報告に来た。
「ミントちゃん、元気になったよ」
見に行くと、トンネルハウスから出て、歩き回っている。
「あとは、普通のぽろぽろウンチが出たら大丈夫だと思うよ」
いくぶん娘は安心したようだが、まだ動揺を引きずっている。
人間たちが夕食をとる頃には、もう問題無いように思えた。やれやれ、人騒がせな…。
後刻、風呂の中で娘はうつむきながらつぶやいた。
「ミントちゃん、なおって良かったよ。今度から気をつけるからね」
今回のことで娘は、出来事以上の何かを学んだのかもしれない。
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