隣で寝てるのは? [うさぎエピソード]
我が家のウサギは、夕食後から就寝までが自由遊びの時間というスケジュールになっている。遊び場所の範囲はリビング限定だ。
数日前のこと。娘が寝た後、いつものように私はパソコン部屋に行って仕事を片付けていた。リビングには家内がいるので、ウサギはケージから出たままだ。
夜半近くに私が部屋に戻ると、家内はもう寝てしまったようで、和室のふすまが閉まっていた。で、ケージを見ると、ウサギが居ない。家内が戻さなかったのだろう。ここまでは、良くある話だ。
たいていウサギはカーテンの陰か、ダイニングテーブルの下に居ることが多い。その他にもいくつかお気に入りの場所があるが、たかが知れている。
だが、リビングには姿が見当たらなかった。ひょっとして他の部屋か? 以前に入り込んでいたパソコン部屋のプリンターの近くや、納戸部屋、脱衣所なども探したが、やはり居ない。
仕方なくリビングに戻ったところ、ふすまの隙間が目に入った。10センチにも満たない隙間だが、ウサギが通るには充分である。両開きで車輪付きのふすまなので、いい加減に閉めると隙間ができることが多いのだ。
これはもう間違いない。そっとふすまを開ける。だが、何も動く気配はない。普通なら、急に明かりが差し込んだり、人が近付いたりしたときは、サッと動くハズなのだが…。
徐々に暗闇に目が慣れてくると、娘の枕の近くに何か黒っぽい固まりが見える。私が一歩踏み込んで、
「うさ!」
と呼ぶと、その黒い固まりが素早く布団の足下の方へ移動した。隠れたつもりなのだろうか? ゆっくりと私は接近し、ウサギのお尻を軽くたたく。
「おうちに帰りなさい」
ウサギは「しぶしぶ」という感じで、ケージの方へ向かう。
やれやれという感じで私が床につこうとすると、寝ていた家内が急に体を起こして言い出した。
「ウサギがいる!」
「いないよ」
「いるよ!」
「どこに?」
「ほら、ここ、ここ!」
家内が指差す先を見ると、そこには娘が熟睡していた。
「それはアンタの娘だ」
「そうか」
それっきり、家内は何も言わずに寝息を立て始めた。寝ぼけていたのだろうか?
翌朝、家内に確認すると、何も覚えていない模様。ウサギを戻していなかったことが、心のどこかに引っかかっていたか、あるいは半覚醒状態で私がウサギを呼ぶ声を聞いたのかもしれない。
いずれにしても、私は寝言に応答してしまったということらしい。
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