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問題行動への対処 [うさぎエピソード]

 少し前に書いた「ウサギに応用行動分析」(http://blog.so-net.ne.jp/orinaka/2007-05-29)の続きです。

 2週間ほど前から、ときどきウサギがケージの格子を口にくわえて、ケージ全体を揺するようになった。そうすると、ものすごく大きな音がする。深夜や明け方にやられると、たまったもんじゃない。

 最初のうちは何か問題があるのかと思って、ケージの様子を見に行っていた。エサが足りないとか、水飲みボトルが外れているとか、そういう心配もあるからだ。
 で、確かにそういうこともあったのだが、必ずしも常に原因が特定できたわけではない。ひょっとしたら、外に出たかったとか、単に固いものを噛みたかっただけなのかもしれない。

 問題行動への対処の基本は「消去」、つまり無視することだ。こちらが反応してしまうと、行動を強化して、より頻度が増大するという結果になる。
 実は、最初のうちはエサの要求だと思って、小松菜などを与えていた。だが、これは問題行動に褒美を与えて、行動を強化してしまっていたことになる。
 深夜などはついこちらもイライラして、いつまでもやめないときにデコピンをしたこともある。つまり、「罰」(嫌悪刺激)というわけだ。しかし、誰かに近くに来て欲しいとか、注目を集めたいという欲求だったとしたら、叱るのは逆効果だという可能性もある。
 もしも、歯がムズムズするとか、固いものを噛むと気持ちいいとか、そういう事情だとしたら、一種の「自己刺激」的行動とも解釈できる。その場合には行動そのものが一種の強化子になっているので、「消去」は無意味だ。

 というわけで、作戦を考えることに。

 まず、野菜や果物などの「おやつ」は、静かにしているときにだけ与える。与えた後で「もっとくれ」と言うようにケージを揺すっても、無視して与えない。注目もしないで、知らん顔をする。もしも静かになって、それが継続しそうであれば、そのときに褒めながら与える。

 深夜および早朝の対策に関しては、当面、寝る前にケージを別の部屋に移動することで対処する。

 自己刺激対策としては、最初はケージの格子に新聞紙を巻いてみた。だが、これは失敗だった。新聞紙を引きちぎることに夢中になって、余計にウルサいのだ。
 そこで今度は、アイスクリームを食べるときに使う木のスプーンや、松ぼっくりをケージの格子に取り付けてみた。いつも噛む場所に付ければ、物理的に格子を噛むことが難しくなるし、取り付けたものを代わりに噛んでくれればラッキーである。

 本来ならば問題行動を減らすためには、周囲に受け入れられる「代替行動」を教えなければならない。だが、エサやコミュニケーションを求めるために、ウサギが実行可能な行動があるだろうか? 何しろ、ウサギは言葉を話せないし、身振りだって限定されている。何か良い方法があったら、ご伝授願いたい。

 その後、ケージを揺する行動は減ったように思える(データは記録していないが)。数日前から寝る前のケージの移動も中止したが、今のところ大丈夫だ。
 そして、松ぼっくりやアイススプーンには、かなり齧られた形跡がある。近いうちに、予備を調達しておかなくては。

 とりあえずの成果は出たようだが、油断は禁物。しばらくは慎重に様子を見守りつつ対処したい。

※関連記事
「間欠強化…っていうのかな?」(http://blog.so-net.ne.jp/orinaka/2007-08-24
「最近おしえているワザ」(http://blog.so-net.ne.jp/orinaka/2007-09-17

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